埼玉県でも発生! マダニが運ぶバベシア症

2013年1月16日
バベシア症って?
犬の赤血球にバベシア原虫と言われる小さい虫が寄生する病気です。 この原虫が分裂・増殖する際などに、赤血球が破壊されていきます。    (最近の報告では、バベシアが寄生している赤血球を宿主側が免疫反応で壊すことがメインだと言われています。)
どんな症状が出るの?
貧血や発熱、食欲不振などが起こります。 急性の場合は黄疸や衰弱などによって死に至ることもある恐ろしい病気です。 また、一方で潜伏感染と言う症状が出ないこともあるため、油断できません。
どうやって病気になるの?                  
主にマダニに寄生されることによって感染します。 全国に多く分布しているフタトゲチマダニ、ヤマトマダニなど犬に寄生しやすいマダニが媒介します。 バベシアを持っているマダニが吸血する際、寄生した犬の体内に唾液と共にバベシアを注入します。マダニが吸血を開始してから48時間を過ぎると、バベシア症などの病気の感染率が上がると言う報告もあります。
治療法はあるの?                  
動物病院にて投薬などで治療することは可能です。 しかし、完全に体内から除去することは難しく、一度治ったように見えても、体力低下や、ストレスなどによって再発する危険性もあります。
感染の危険が高い場所は?                  
以前は西日本特有のものとされてきましたが、最近は関東以北でも発生が確認されています。埼玉県も年間数頭感染例が報告されています。
予防方法は?                  
マダニ駆除を定期的に行うのが一番です。 マダニには年間を通じて寄生される可能性がありますが、特に秋はマダニが最も増えますので、涼しくなってからも油断せず、しっかりと対策することが大切です。

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