アレルギーについて

2012年10月10日

アレルギーと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
そばアレルギーで発作、蜂に刺されて発作、もアレルギーだっけ?
お医者さんで、猫アレルギーと診断される。
はたまた、生理的に受け付けない物や生き物をアレルギーと 称する方もおいでのようです。
ここでは、ペットを飼っておいでの方に、 もしも自分のうちの子がアレルギー症状を呈したら。 という観点から少し整理してみたいと思います。
そもそもアレルギーって何でしょう?
ドイツ語でAllergie。
生き物の免疫システムが、その体内に侵入してきた特定の物質(抗原=アレルゲン=異物)を排除するために起こる過剰な反応を一般にアレルギーと言います。
アレルギーには、Ⅰ型~Ⅴ型までの分類がありますが、これは専門的になりますので、今お家のペットがどんなアレルギーなのかをかかりつけの獣医さんに聞いてみてください。
生き物の本来の防御システムの暴走が、アレルギーの原因になることから、どんな年齢・性別・種類・環境のペットにも起こりうる病気と言えましょう。
アレルギーの症状は、大きく分けると

  1. 皮膚・眼・鼻など体の表面に起こるもの(皮膚病・眼ヤニ・鼻汁など)
  2. 咳など呼吸器に起こるもの(気管支炎など)
  3. 胃腸に起こるもの(嘔吐・下痢・慢性消化不良など)
  4. ショック症状を起こすもの(アナフィラキシーなど)
  5. その他、重篤な症状を呈するもの(自己免疫疾患など)

などがあります。
先ず、覚えておきたいのはアレルギーはそのアレルゲンとの最初の接触では起きないということです。
つまり、最初の接触でアレルゲンに対する抗体が体の中に作られ、 次に接触したときに、アレルゲンを排除するために大きな反応が起きるのです。
だから、前は大丈夫だったのに、などと考えてしまうことが起こるのです。
また、人間はこの地球上で現在、最も強くできている生き物です。
ペット達は、我々よりずっと敏感で弱い生き物だという事を忘れないでください。
私達が日常、何気なく使う、香水・消臭剤・漂白剤・洗浄剤・石鹸 、そしてわたし達の食べ物。
こうした物がペット達のアレルギーの原因になる場合があります。
また、人間と同じく花粉に反応するペットもいます。
しかし、こうしたアレルギーの原因をある程度特定して、 防ぐことができるアレルギー検査もあります。
ただし、アレルギーの多くはいくつもの原因物質が複雑に影響しあって起きていることが多いため、その治療は簡単ではありません。

アレルギーかな? と思ったら、先ず、かかりつけの先生に良くご相談ください。
私達、埼玉県獣医師会の獣医は、皆さんのペットの健康を守るため 飼い主の皆さんと共に日々努力しています。



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