「リンゴでもアレルギーが出ることがあるよ、気をつけてね」と獣医さんに言われても、皆さんビックリすると思います。
アレルギーとは、どんなこと
アレルギーとは「免疫の過剰反応」のことで、アレルギーには「個人差」があり、「眼に見える異常」の大きさも違ってきます。
アレルギーになる成分は?
ほとんど全ての成分にアレルギーを起こす可能性があります。
アレルギー反応が、必要以上に過剰反応することは、生体にとってよくありません。
本来、生体は必要以上にアレルギー反応を起こすことが無いように、うまくバランスを保っています。
アレルギーは何で調べるの?
アレルギーは血液検査で調べるのが一般的です。
調べられる物質の代表として、イエダニ・ノミ・蚊・カビなどの【ハウスダスト】類、ヨモギ・ブタクサ・スギ・ギョウギシバなどの【草木】類、そして栄養源として口に入る牛・ブタ・鳥・小麦・大豆・タマゴなどの【食物】類の3類を検査します。
検査した種類の数値が高いほど、アレルギーが出る可能性の高いものとなります。
交差反応とは?
巷では、加水分解小麦入り化粧品を使用して、小麦アレルギーになってしまったというニュースを耳にします。
言い換えれば、口に入れないものでも、食物のアレルギーになってしまうことがあるということです。
血液検査などで【何かのアレルギー】と診断された場合、アレルギー成分に近い成分の物でも、アレルギー反応「交差反応」が起こる可能性があるので気をつけなければなりません。
この交差反応を回避するためには、診断されたアレルギー物質と近い成分の物と接触させないことが重要です。
交差反応が起こりやすい主な食べ物は?
アレルギー物質(抗原) |
食べないほうが良いもの |
カバノキ |
リンゴ・セロリ・ニンジン・トマト ジャガイモ・キウイフルーツ |
ハシバミ |
リンゴ・アーモンド |
オナモミ |
バナナ・スイカ・セロリ・メロン |
タンポポ |
レタス・ヒマワリ |
ニワトコ |
バナナ・スイカ・セロリ・メロン |
ヨモギ |
リンゴ・セロリ・ニンジン |
ポテト |
ナス・ピーマン |
マグロ |
サケ |
タラ |
ウナギ・サバ |
ニンジン |
リンゴ・スイカ・セロリ・キュウリ キウイフルーツ・パセリ |
エンドウマメ |
ピーナッツ、大豆 |
治療法はあるの?
食事による交差反応を治療することはできませんので、予防することが一番の方法です。
予防法として、食事やおやつなどを統一したり、アレルギー物質との接触機会を減らすこと、薬や療法食、外用シャンプーなどの使用を検討しましょう。
また、アレルギーの治療には、多種多様な方法がありますので、かかりつけの獣医さんと相談しながら、その仔に合った治療法を根気よく見つけていきましょう。
アレルギーは治すという考えから、「症状を緩和させ、付き合っていく病気」という考え方が大切です。